登録商品が「検索対象外」に!Amazon(アマゾン)の出品ポリシー変更に伴う警告の解消方法【LE通信79号】

Amazon(アマゾン)をはじめ、楽天やYahoo!等のオンラインショッピングモールへの出品に関する規約やポリシー、出品商品を登録する際に必須項目とされる商品情報は日々改定、更新されていきます。

過去、Amazon(アマゾン)の出品ポリシーに大きな変更があった出来事といえば2014年7月の「ブランド名が未登録の商品(ノーブランド商品)や商品説明文と商品の仕様がセットで入力されていない商品が検索結果の表示から除外される」ようになった変更でしょうか。今回は同じように大きな変更となった先月の出品ポリシーの変更と、その変更に伴い実際に商品の登録内容に修正が生じた箇所に着目して、Amazon(アマゾン)の出品ポリシーや規約に変更が発生した場合の対処方法について確認していきます。

1.2017年に生じた変更は多い?

 2017年に注視してみても5月に配送パターンの機能設定が一新されたり、6月には管理画面へのアクセスそのものが2段階認証になったりと、2017年は従来の作業手順や運用フローに変更が生じるような改定が幾たびも発生しています。

さて、その中でも今回主に見て行きたいのは先月(2017年8月)に強化された出品ポリシー内の「商品画像基準ポリシー」についてです。「服&ファッション小物」カテゴリーに関していえば、8/29までに警告内容の情報を改善しておかなければ商品が検索対象から外れてしまうというかなりインパクトの大きなものでした。(Amazon(アマゾン)からの警告内容によっては「検索対象から外れる」のではなく検索対象外にはならず「出品情報の改善を求められる」内容になります)

今回のライフエスコート通信では、Amazon(アマゾン)のセラーセントラルからダウンロード可能な「出品情報品質と検索対象外商品レポート」を参照し、画像についての警告の他、実際に修正を行った警告種別の内容について確認していきましょう。

2.「出品情報品質と検索対象外商品レポート(出品レポート)とは?

 「出品情報品質と検索対象外商品レポート(出品レポート)」とは、月額登録料を支払いAmazon(アマゾン)と出品者契約をしている「大口出品」アカウントのみがダウンロードできる「Amazon(アマゾン)に出品中商品内の販売可能商品の概要」を確認することができるレポートです。(出品情報の不足やNGのある警告対象を確認できる「出品情報品質と検索対象外商品レポート」の他、在庫状況や価格情報を確認できるレポート等、必要な状況によって使い分けられる複数のダウンロード可能なレポートが存在します)
なお、今回は「服&ファッション小物」「シューズ&バッグ」カテゴリー(輸入品以外)の商品について確認していくことになりますのでご注意ください。(Amazon(アマゾン)は出品先の商品カテゴリーによって細かな基準やガイドラインが異なります)

3.実際にレポートをダウンロードして警告内容を確認したら

レポートで確認した警告の修正方法には、以下2通りの方法があります。

・Amazon(アマゾン)セラーセントラル上で直接修正する
・Excelファイルで一括修正を行う

※「出品情報品質と検索対象外商品レポート」がダウンロード可能であれば、ファイル内の「修正値」の欄を利用してExcelファイルでの一括修正が可能です。

 検索対象外の商品ですが、具体的には警告名列が「Suppressed」に該当する商品になります。「Suppressed」以外の商品については検索対象外にはなりませんが、「購入者が出品者の商品を探し当てるのに役立つ」可能性のある検索項目になりますので入力が推奨されます。(Amazon(アマゾン)セラーセントラル上の「出品情報改善」ページに表示されている商品の内容になります)

 では、具体的に「警告名:Suppressed」としてピックアップされてきた情報を確認してみます。

■「警告名:Suppressed」の種類
① 警告種別:紛失(商品メイン画像URL)
⇒ 商品登録時に何らかの理由で商品画像の取り込みが失敗している商品(画像URLの再指定で解決)

② 警告種別:警告種別の列がブランク
※「説明」列に「商品が重複しています。本リストが、現行商品の重複ではないと思われる場合は、出品者サポートにお問い合わせください。このリストの重複していないと思われる場合は、既存の項目を参照してください。」と記載のある商品です。Amazon(アマゾン)テクニカルサポートに確認したところ、同一商品の可能性がある商品を他社が出品しており、同一商品か否かをセラーセントラル上で申告するまでは「出品停止」状態にあるとのことでした。他社と同一商品であるか否かは機械的に判断をしているとのことで、今回は「型番はまったく相違しているにも関わらず説明文内のシリーズ名が一致している」だけでアラートが上がっている状況でした。(定期的に(スケジュール非公開)商品情報を確認し、警告対象商品をピックアップしているとのこと)「同一商品でない」申告をセラーセントラル上で実施し解決しました。(現状申告はセラーセントラル上でのみ可能)

出品者側では回避困難な警告内容ですが、出品ガイドライン上の記述に「多くの商品において一時停止(出品停止)の措置がとられている場合、最終的に出品権限も停止される場合があります」とあるため、今後も定期的な確認が必要な項目になります。

■「警告名:Quality」の種類
※以下は商品検索対象外ではありませんが、Amazon(アマゾン)が修正を推奨する情報です。今後の改定によっては必須項目化する可能性もありますので可能な限り修正を試みています。

① 警告種別:情報未入力(素材または繊維/対象年齢・性別/シャフト(軸)の丈)
⇒ 「素材が複数」「ガールズ/ボーイズ両指定不可」「ブーツの筒丈(商品情報になし)」等の指定がブランクの商品。商品によっては指定が困難な情報になります。

② 警告種別:ロゴ、テスト、透かし、プレースホルダーが含まれています
⇒ ブランドロゴ、カラー名が商品のメイン画像上に存在する商品

③ 警告種別:値が無効です(推奨ブラウズノード)
⇒ 推定:登録時のブラウズノード(Amazon(アマゾン)のカテゴリコード)が古い商品

④ 警告種別:入っていない余分な製品が含まれています
⇒ Tシャツのフロント画像とバックプリントが画像内に存在する商品

⑤ 警告種別:分類が一般的すぎます(推奨ブラウズノード)
⇒ 推定:登録時のブラウズノード(Amazon(アマゾン)のカテゴリコード)が古い商品

⑥ 警告種別:白以外の背景色(商品メイン画像URL)
⇒ 背景は白だが、靴の両足カットの一部部分が背景と機械的に判断された商品

⑦ 警告種別:無効 – 提供製品データが含まれています(商品名)記号、出品者様固有サービスの表記、商品価格に関連する表記、商品名以外の商品の補足説明を商品名に含める事はできません。
⇒ 商品名内に全角のエクスクラメーションが存在した商品

4.画像のガイドライン内で注意したい項目

今回の商品情報内には警告に該当する商品はありませんでしたが、Amazon(アマゾン)の商品画像についてのガイドラインには他のオンラインショッピングモールと相違する点が数多くあります。今回さらに強化された画像ガイドライン(「服&ファッション小物」「シューズ&バッグ」カテゴリー 輸入品以外)について、今一度確認しておきましょう。

・使用できるファイル形式は、JPEG(.jpg)、TIFF(.tif)、GIF(.gif)
・背景は純粋な白(RGB値:255, 255, 255)
・モデル着用、または平置きで撮影
(原則マネキン・ハンガーの使用は禁止。スポーツウェア、水着、レッグウェア、下着に限り、本体部分が見えないマネキンの使用は可)
・「ファッション小物」カテゴリーは平置きで撮影(ファッション小物:ベルト、サスペンダー、 マフラー、ショール、ネクタイ、蝶ネクタイ、手袋、スカーフ、帽子、ミトン、サングラス)
・メイン画像は、複数の商品ではなく、1つの商品の画像を使用(セット商品を除く)
・販売対象ではないアクセサリー等を含まないこと
・モデル着用の場合は立ちポーズで撮影
・商品全体を掲載すること
・画像内の商品占有率は85%以上であること

※靴カテゴリー商品のみ追加の注意項目
・靴のメイン画像には左側の靴のみの写真を推奨、靴のつま先は左向きで、3/4ほどやや上から
・モデル撮りは不可

※メイン画像についての追加注意項目(サブ画像は除外)
・ブランドのタグ、パッケージを一緒に撮影するのは不可(ストッキングや靴下を除く)
・商品の背景に、ボーダー、ロゴ、透かし画像、文字情報、色見本、その他の装飾を入れるのは不可
・複数の商品を1枚の画像にまとめるのは不可(セット商品を除く)

 最終的に「修正値に規定の内容を入力しているのに一向に反映されない」「警告の説明欄に解消しない場合は問いあわせるよう記載があった」等でAmazon(アマゾン)テクニカルサポートへ問い合わせが必要になった場合には、セラーセントラル上から電話/メールでの問合せが可能です。現状、電話問合せの場合、コミュニケータースキルによって得られる情報/改善策にかなりばらつきがあるように感じられます。状況によっては複数回、異なるコミュニケーターに相談するなどの対処も有用です。

 登録商品の状況(正常に登録されているか、警告対象であるか否か)は人の目ではなくAmazon(アマゾン)のシステムが機械的にチェックしています。(商品登録直後のみではなく、定期的なチェックが発生します)
日頃の商品登録作業の段階から、登録後に警告対象にならないよう前もって基本ルールを確認し、万一警告対象となった場合にも備え、修正方法を確認しておきましょう。

オンラインショッピングモールへの出品や出品データの作成などでお困りのことがございましたら、ぜひライフエスコートにご相談下さい!弊社で作成のお手伝いをさせていただきます!

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