これを知らない通販ページ制作代行業者は危険!アプルーバルチェックが必要な商品の注意点【LE通信78号】

キャラクター商品やタレント起用の商品など、アプルーバルチェックを必要とする商品を通販で販売する際、ページにどう反映していいか、その使用方法で困ったことはありませんか?

困ったことがなくても、使い方が間違っていたり、使用許可が下りていないのに使っていたり、実は損害賠償を請求されかねない状況に陥っている方もいらっしゃるかもしれません。特に個人や中小企業にて通販を行っている場合は、こういった問題を意外と軽視しがちです。(小さな会社ほど損害賠償を請求されて困ってしまうはずなのですが・・・)「自分のサイトは大丈夫」そんな風に思っていると大変なことになりますよ!

また、通販ページ制作代行会社様は、当然のことながら知っておくべき知識です。もし「アプルーバル」という言葉を聞きなれていない制作代行会社様がいらっしゃいましたら、それは危険です!

そこで本日は、通販におけるアプルーバルチェックが必要な商品のページ制作注意点や最低限の知識をご紹介いたします。

1.アプルーバルとは?

「アプルーバル」とは、商品や売り場、パッケージ、カタログ、キャラクター等のデザインライセンスを持っている人に対して、その使用方法がイメージを損なわないように使われているか等の確認や承認を得る作業のことを言います。実は、この「アプルーバル」という言葉、弊社のサイトを訪れる方がよく検索されているキーワードでもあります。アプルーバルチェックが必要となる場合、ブランドやキャラクターのイメージを損なわないよう色々な点に注意を払う必要があるからでしょうか。アプルーバルチェックで困っている方や言葉の意味が分からない方が少なくないのかもしれませんね。

なお、ここでは深く触れませんが、アプルーバルチェックが問題になる前に、当然のことながらブランドやキャラクターなどを使用する際は、必ず使用許可ライセンス申請が必要となりますのでご注意下さい。無断使用は目を疑うような損害賠償額になるといわれています。

2.ページ制作時、最初にやるべきこととは?

キャラクター商品やタレント起用の商品など、アプルーバルチェックを必要とする商品を通販で販売する際、一番はじめにやるべきことがあります。
それは、ガイドラインを手に入れることです。このガイドラインに、キャラクターやロゴ等の使用方法に関する細かいルールが書かれています。ほとんどの場合はそれに沿ってページ制作を行えば問題はありません。ガイドラインは、キャラクター等の権利所有者が用意しています。また、あなたがキャラクター商品を仕入れたのであれば、その仕入元(キャラクター使用の許可を受け、商品を作ったところ)がライセンス契約をした時に使用方法のガイドラインをもらっているはずですので、そちらに問い合わせをして送付していただいてもよいと思います。

3.注意されやすい使用方法

それでは実際どんな使い方をすると注意されてしまうのか、具体的にページ制作時の注意点を見ていきましょう。特に下記のような使い方をしている制作代行会社様は、アプルーバルに関する知識が低いと思われてしまうこともありますので、必ず念頭に置いてページ制作してみてください。

 ロゴやカラーの使い方
このロゴカラー、同じ青でも微妙に違ってない?それに縦が少し大きい気がする(疑)
⇒そう、ロゴのカラーや大きさはむやみに変更してはいけません。ほとんどの場合、ロゴのカラーは細かく指定されていますし、大きさの比率も規定が設けられています。拡大・縮小することはOKでもその比率はきちんと守るようにしましょう。

 余白サイズ
あれ?ロゴの周りの余白がまったくないじゃないの!(疑)
⇒見落としがちですが、余白サイズも決まっている場合があります。また、余白でなくてもロゴの背景に関して細かく決まっていることがあります。たとえ、背景色がロゴと同じで被ってしまうからと言って、勝手にどちらかを変更してしまうのはやめましょう。多くの場合、背景色や媒体に合わせて、ロゴが数パターン用意されているので確認してみるといいでしょう。

 アプルーバル番号やクレジット表示の有無とその掲載方法
この商品は、1商品1写真ごとにクレジット表記してもらわないと!(困)
⇒まず、アプルーバル番号とは、「承認」された場合の承認番号です。クレジット表記というのは、著作権の所在を示した表記のことで、よく目にするものとしては「Copyright」「(C)」「©マーク」で始まるものがあります。これらの掲載が必要な場合、その入れ方も企業様によってルールが異なることがあります。
例えば、1つの画像の中に、1商品複数写真を掲載する場合に、1写真ごとにクレジットを表記しないといけないことがあります。例えばこんな感じです。

逆に、1つの画像の中に1か所のクレジット表記でOKな場合もあります。こんな感じです。

クレジットの入れ方はそれぞれルールがありますので、ページ制作をする前にきちんと確認しておくことをオススメします。

 商品画像の使い方
商品画像と文字が重なっているじゃないの!(怒)
⇒アプルーバルチェックが必要な商品の場合、商品の画像に文字が重なっていると承認がおりないケースも多くあります。また、凝ったページを作っても、承認が通りづらかったりします。「せっかく気合を入れて作ったのに・・・ガックリ」なんてこともよくあります。

 タレントさん画像の使い方
⇒「タレントさんの写真を首で切っているなんてありえない!!!(怒)
タレントさんに限ったことではありませんが、人物写真を取り扱う時には細心の注意が必要です。特に、ページにタレントさんの写真を掲載する時、写真の切り方は要注意です。例えば、ページに顔だけ掲載したいからと言って、首で切ったり、おでこで切ったりしては絶対にいけません。

身体の一部が切れていたり、画像がぼやけているのもNGです。また、使用許可を得たタレントさん写真の大きさを変更するときも縦横比率には注意してください。横の比率が変わっていて、太く見えたら大変です!

 セールページに勝手に使ったら大変!
セール文言とタレントさんを一緒に掲載するなんて!(怒)
⇒イメージキャラクターに起用されているからといって、勝手にセールページに使っても大丈夫でしょ、という判断は危険です。タレントさんにもイメージがあります。安いイメージを与えたくないから、セールページや安さを連想させるような文言と一緒に掲載してはいけない、というルールが存在することもあります。ここも最初にタレントさんとの契約を確認しておくといいでしょう。

また稀に、素材支給をしてくれた会社さんがアプルーバル許可を得た素材の一部だけを切り抜いて「これを使ってください」と提出してくることがあります。こういう時に発生しうることとして、その一部分の著作者が権利を主張してくることです。いろいろなところから素材をもらうケースもありますが、必ずどこに著作権があるか確認したほうが安心です。そして、どこに著作権があるかわからない場合は、その素材を使わないほうが無難です。

4.アプルーバル申請が必要なページ制作で共通して言える、必ずやるべきこと

このようにアプルーバルチェックが必要なページ制作は、注意すべきことがたくさんあるとお分かりいただけたかと思います。ここでご紹介した内容は、最低限の注意点ばかりです。とは言っても、ブランドやキャラクター、タレントさんによって、気にしないといけない注意点は異なります。チェックが厳しい場合はもっと細かく注意点が入りますし、逆に緩い場合は今回ご紹介している内容でも、実はOKなんてこともあります。

ただ、アプルーバル申請が必要なページ制作で共通して言える、やるべきことがひとつあります。それは、余裕をもってページの制作を行うことです。企業によっては、アプルーバル確認をする曜日が決まっていることもあり、すぐに返事が返ってくるとは限りません。また、修正を要求されることも少なくありませんので、早め早めにページ制作を進めることが一番重要と言えます。

5.素材の取り扱いや制作物に関する覚書を用意して対応

ライフエスコートでは、アプルーバルチェックが必要な商品のページ制作なども、今まで数多く取り扱ってきました。今回、お伝えしたこと以外の注意点や制作時に気にかけていることなど、ノウハウも蓄積しています。また、素材の取り扱いや制作物に関する覚書も用意して対応させていただいております。
アプルーバルチェックが必要なページ制作でお困りのことがございましたら、ぜひライフエスコートにご相談下さい!弊社で制作のお手伝いをさせていただきます!

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