- 2017-10-30
- 海外キャンペーン事例紹介
今回ご紹介するSNS活用キャンペーンは、アメリカの子供服「Carter’s」が実施したわずか8時間という短期集中型のものです。しかし短い時間になんと14,000件以上の投稿が寄せられました。さらに当選投稿写真の「いいね」数は30,000件越えという結果に。
集めた写真を通販につなげるなど、様々な工夫がされています!ぜひ、最後までご覧ください!
【この事例から学べること】
・短時間集中型のキャンペーンで「今すぐ参加しなきゃ」心理を掻き立てる
・当選者写真もフル活用し、商品情報を追加することで販売促進(アメリカで試験運用中のショッピングタグ機能を活用して通販に流入させる方法)
・SNSのフォロー数アップと販促を同時に狙える
このレポートは、海外で現在行われている販促キャンペーンを現地レポーターが実際に参加し、どのようなキャンペーンの流れ、どのような反響を呼んでいるのか等をまとめたものです。日本にいながら、日本では入手できない現地のリアルタイムキャンペーン情報が入手できます。ご興味のある方は、プッシュ通知で購読をお願い致します。
目次
1.carter’sとキャンペーンの概要
【企業名】carter’s(アメリカ/子ども服メーカー)
1865年にアメリカで創業した子ども服の老舗メーカー。アメリカ国内では最大規模マーケットを有する。
キャンペーン名 | It’s BODYSUIT DAY |
---|---|
期間 | 2017/9/14 AM10:00-PM6:00 |
対象 | アメリカ在住18歳以上のツイッター・インスタグラム@cartersフォロワー |
目的 | 販売促進 |
内容 | ボディスーツデーを記念して、#bodysuitsweepstakesをつけてボディスーツを着た赤ちゃんのオリジナル写真を投稿した人の中から1時間ごと5名に100ドル分のギフトカードが当たる。キャンペーン応募者の中から1名に1年分のボディスーツをプレゼント。 【対象URL】 www.carters.com |
2.分かりやすい告知と応募手順
2-1.動画で目を惹くキャンペーン告知投稿
インスタグラムで見つけたキャンペーン告知は、carter’sの新作ボディスーツをイメージに使い、大きく「The Original bodysuit Sweepstakes(オリジナルボディスーツ応募キャンペーン)」と表示されていました。動画を使っていたので目を惹きやすくキャンペーンをしているというのがすぐに分かりました。今回は、インスタグラムとツイッターのみで実施のキャンペーンだったため、ホームページ上でのキャンペーン告知はありませんでした。
2-2.オリジナルハッシュタグで手軽に参加
告知動画にキャンペーンの参加方法も記載されていたので、わざわざ他のページに移動してキャンペーンの参加ルールを確認する必要もありませんでした。「#bodysuitsweepstake」というオリジナルのタグが使われていたのでシンプルに応募できるのも魅力的でした。複数のフォローや複数のハッシュタグの応募条件があると応募までの手間が多くなります。応募に手間がかかると面倒くさいと感じることもありますが、タグを一つ付けるだけなら簡単です。手軽に応募できるので短時間のキャンペーンでしたが参加者も多い印象でした。
3.時間限定のキャンペーンで参加数アップを狙う
ボディスーツデーキャンペーンということでエントリー受付時間は当日AM10:00からPM6:00までの8時間と限定されていました。
告知投稿を確認したのが終了の3時間前。慌てて子どもがcarter’sのボディスーツを着ている写真を探しました。アメリカのベビー服と言えばボディスーツが主流です。中でもcarter’sは人気のブランドで何枚も服を持っています。笑顔で写っている写真を選んでハッシュタグをつけて投稿。終了前にはなんとか応募することができました。
とにかく時間が限られているので「早く参加しなければ」という気持ちにさせられます。投稿してからも何度もページを見て当選していないかを確認してしまいました。リアルタイムで進行していくのでどんな人が写真を投稿するのかを見るのも楽しみでした。
短時間のキャンペーンでは応募者に「今応募しなければ」という気持ちが生まれるので、参加に結びつきやすくなると思いました。瞬発力で参加数アップも狙えそうです。当落も1時間ごとに発表されるのでドキドキ感も味わえました。
4.当選した投稿イメージに価格タグをつけて販促
インスタグラムでは、企業アイコンを開くとキャンペーンのお知らせと一緒に当選者の写真がスライドで見られるようになっていました。また、合否の発表はストーリーズを使っていました。
当選者の写真にはアカウント名入りです。
インスタグラムのショッピングタグ機能も活用。当選した投稿写真の中から販促したい商品を着用した写真にショッピング用の価格タグをつけて企業アカウントに投稿されていました。
投稿に付けられた価格タグを開くとそのまま商品を購入できるようになっています。
検索や店舗に行く手間も省いて直接サイトから購入できるのでとっても便利ですね。販促にも効果がありそうです。
5.ファンを増やして企業イメージもアップする素早いリプライ
当落は全て当日に発表でしたが、連絡が来なかったので落選したようです。しかし、翌日応募した投稿に@cartersから「とてもいいコーディネートね!可愛すぎる!」と子どもの写真にコメントがつきました。かなりの数の応募があったにもかかわらず応募者の投稿をそのままにせず、コメントをしてくれる姿勢に感動です。
質問やコメントにも素早く返信している様子が伺えました。ユーザーと直接コンタクトを取れるSNSの利点を活かして、キャンペーンでつかんだ新規ユーザーをファンに変え、企業イメージアップを図る努力をしていると感じました。
キャンペーン終了から2日後には、今回の応募で当選しなかった人の中から選ばれた投稿写真10枚と共に「参加ありがとうございました」という投稿がありました。
この10枚もアメリカらしく白人、黒人、アジア人と人種のバランスを考えて選ばれていました。子どもの写真が掲載されるだけでも親は嬉しくなってしまいますね。「キャンペーンで見つけたお気に入りの写真はホームページにも掲載されています」ということで、ついつい子どもの写真を探しにホームページもチェックしてしまいました。インスタグラムだけではなくホームページに写真を活用することでホームページの通販にもつなげられるように工夫されています。
写真をクリックすると、このように通販に通販サイトへの誘導が表示されます。
親心をうまく掴んだキャンペーンに、また子ども服を買ってしまいそうです。
このようにライフエスコートでは、日本にとどまらず世界で実施されているキャンペーンの実態を調査し、オムニチャネルキャンペーンを検討されている企業様へ最新の情報をメールマガジンにてお届けしております。また、実際にキャンペーンを行うにあたって、どのチャネルでどのようにお客様と接点をもつべきなのか、さらにどのようなキャンペーンがお客様の気持ちをワクワクさせるのかなど、弊社では多くの事例をもとに御社に最適なご提案をさせて頂きます。
是非、オムニチャネルキャンペーンをご検討の企業様は、ライフエスコートへお気軽にご相談ください。
最新のECトレンドを
プッシュ通知で
購読しよう