ショッピングモールの売り上げを伸ばす打ち出し方法【LE通信83号】

昨今ではYahooショッピング、楽天市場、ポンパレモール、amazonといった様々なショッピングモールがあります。数多くあるショッピングモールの運営者は自分のモールを消費者に長く利用してもらいたいものです。そこで利用するのが各モールについている様々な特典です。例えば、Yahooショッピングでは「Tポイント」があり、「Tポイント」の付与率を期間限定で高めることにより集客を伸ばしています。今回は、このようなモールで何を利用し、どのような工夫をすることで売り上げにつなげることができるかをごく一部ですがご紹介したいと思います。

1. ショッピングモールの多種多様化

先述の通り現在では多種多様なショッピングモールが存在しています。出店側はモール毎の特性を掴み、より効果が高いモールへと出店します。
例えば、食品を扱う店舗は食品が主に強いポンパレモール、どこに出したらいいか迷っている店舗は出店している店舗の数が一番多いamazonなどです。消費者側も特性に合わせてショッピングモールを選ぶので、モールの運営者は消費者とモールがマッチングしやすいモールを選ぶことが重要となってきます。
もちろん、モール毎に複数出店する方法もありますが、同じ商品を同じ価格で、別のモールで出店する場合には、在庫の分割やシステムでの一括管理など管理するコストの増加も否めません。

モール数×商品点数では売り上げ倍増とはなりにくい為、試行錯誤しながら運営する必要がありますのでモール毎に対策をとっていく必要があります。

2. 消費者に届く効果的な施策の打ち出し方とは?

モールの施策は消費者に分かりやすく伝えなければ、気が付いてもらえません。どんなに高価な食材を使ったとしても、味付けがされていないのであればおいしい料理にはならないですよね。ネットショッピングも同様です。ただ施策に乗るだけでは効果は薄くなりがちですので、しっかりと施策に対して計画を立てる必要があります。

まず、第一に行う事は、『事前の準備』です。モールが掲示する施策が発表されてから準備を開始するのではなく、自社で事前に準備していた打ち出し方に合わせて、施策を当てはめていくことです。
各モールが施策の発表を掲示するのは、早くて2か月前ですが、打ち出しの前に目玉商品となる特価商品を事前に仕入れ、在庫の確保をしておかなければなりません。ただ、施策に商品を登録しても在庫の準備が間に合わなければすぐに完売となり、貴重な販売機会を失うことになります。

もう一つは、必ず目玉商品を設定することです。メインとなる目玉商品が作ることにより、周りの商品へ興味が移り効果が変わってきます。

3. 商品を二重価格で訴求することでお得感をダイレクトに伝える

モールにもよりますが『二重価格表記』の設定も効果が期待できます。

例えば「通常価格5,500円のものが今なら期間限定4,399円!」といった表記が可能となるため、消費者にダイレクトにお得感が伝わります。
ただし、この二重価格表記ですが、商品掲示法により、ルールが細かく設定されており、楽天やYahooショッピングといった大手モールですと、表現するには2~4週間通常価格として販売していた実績が必要になります。
(商品タグやエビデンスがある場合はこの限りではないことがあります。モールによって異なるため、詳細はモール内の案内をご確認ください。)

4. 企画ページを作って商品の魅力を最大限に発揮する

目玉商品を最大限り売り込むためには、専用の企画ページが必須となります。
商品の詳細を、モデル画像や商品詳細画像を使い、消費者が買いたくなるような訴求ページを作ることにより、最大限商品の魅力を引き出すことが可能です。ただし、前提として、施策の準備は、商品の入荷や登録作業の時間や調整が必ず発生するため、直前に慌てて行うようなことは避けてください。大事な目玉商品が準備できないというようなことにもなりかねません。目玉商品がなければ、施策を行ってもアクセスは伸びず、ポイントでの特典が多く付くとしても、その相乗効果は薄れます。大事な、売れる機会をしっかりと利用できていないこととなります。

5. 商品の画像、商品名等で消費者へ訴求する

モールで検索をすると検索一覧には商品画像が出てきますが、この検索結果が消費者の目を引くものでなければ、クリックすらされません。
楽天やYahooショッピングでは、商品画像を変更することで、消費者へのインパクトや検索結果の順位に影響が出るため、こちらも事前に設定し準備しておくことが必要です。
商品画像や商品名等に文言を挿入し、消費者への注意を引く方法や、ポイント等の訴求をするのではなくインパクトのある画像作りが必要になります。このような工夫はブランドコンセプトも影響するため難しいですが、競合と並んだ際に少しでも目立たせるようにしなければなりません。

楽天市場で「カニ」のランキングを例にみると、商品画像はどの店舗も趣向を凝らしており、商品名にはクーポンやポイントの情報を入れていますね。細かな訴求がお客様の選択ポイントにつながってきますので、注意しましょう。

実際に商品画像を変えることで売り上げが〇〇倍上がったという事例もあります。具体的に見てみましょう。

(参考サイト:楽天市場週間ランキング 「カニ」 https://ranking.rakuten.co.jp/weekly/110411/)

Aはランキング一位の商品です。(参考サイト:「越前かに職人 甲羅組」https://www.rakuten.co.jp/kouragumi/)かにがおいしく見えるような画像であること、ランキング一位になって、売れ筋商品であることをうまくアピールしている画像になります。また調理方法(鍋)にする具体的な案も掲示しているため、食べる際のイメージ訴求も興味を引くような状態となっています。

また、商品名は「3個購入で1個タダ!⇒衝撃の5,400円OFFクーポン!又は2個購入で3,000円OFFクーポン有!【お刺身OK】楽天ランキング総…」となっており、クーポンのお得情報を盛り込み、消費者への購買率を高めています。

Bはランキング上位外商品です。(参考サイト:「越前名産工房」https://item.rakuten.co.jp/meisankoubou/822605/#822605)一目でカニだとわかる商品画像となっていますが、インパクトが弱いのと、せっかく文字を記入しているのにその文字が小さく読みにくいため、訴求が弱くなってしまっています。

商品名は、「水がに みずがに 2杯分(みずかに 4肩入)ズボガニ 2匹分呼称は若がに 水ガニ ズボカニ 若ガニ 水カニワカガニ ずぼがに 水かに 若カニ ワカカニ 水 蟹と多岐ポイント10…」となっており、ポイント10倍と、商品名の最後の方に記載しているようですが、楽天は検索結果で表示される商品名の文字数に制限があり、途中で切れてしまっているため見えません。これだともったいないですね。お得なポイントはできるだけ最初に記載する方が良いでしょう。また、A・Bそれぞれの矢印箇所を見ていただくとわかる通り、価格差があまりない商品でも工夫することで大幅に売り上げを伸ばすことも可能です。

モール毎の多様な特性、特典をうまく利用し、スケジュールを立て、事前に準備を行っていく。これにより売り上げを伸ばしていくことが可能となるため、ページ作りや目玉商品の準備をかなり前から計画を立てて行うことでその効果はかなり変わってきます。準備を怠れば 施策の垂れ流し状態となり、売り上げが思うように伸びずせっかくのチャンスが台無しとなります。

弊社では事前にご相談いただくことで、特集ページ用のモデル撮影や商品詳細撮影、商品事前登録に至るまで、一貫しての受注が可能です。必ず余裕をもってご相談ください。ご興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。誠意を持って専門スタッフが対応させていただきます。

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