- 2016-11-24
- 海外キャンペーン事例紹介
2016/09/20
出典：https://twitter.com/bubbalooarg/
目次
1.はじめに
1983年にブラジルで生まれた「カドブリー・アダムス社（Cadbury Adams）」の人気ガム「Bubbaloo（ブッバロー）」、今ではブラジル国内に留まらず、アルゼンチンをはじめとする南米各国で愛されているロングヒット商品です。
ガムの中には各フレーバーのジェルが仕込まれており、嚙むたびに味が広がっていくタイプで、定番のブドウの他にも様々な味のガムが発売されています。
アルゼンチンのコンビニ的存在「KIOSCO（キオスコ）※下記参照」ではどのお店でも扱っており、アルゼンチンの定番ガムと言っても過言ではないでしょう。
2.キャンペーン名
出典：http://www.needasim.com/posts/argentina/
KIOSCO（キオスコ）…コンビニエンスストアがないアルゼンチンで、気軽に飲み物やお菓子、タバコなどを購入できる売店。町の至る所にあり、一部は24時間営業。チェーン店などは少なく、基本的に個人経営であることが多い。
| キャンペーン名 | Torneo de Globos Bubbaloo y Bazooka（トルネオ・デ・グローボス・ブッバロー・イ・バズーカ） |
|---|---|
| 期間 | 2016年8月1日00:00～2016年9月25日23:59 |
| 対象 | 「Bubbaloo（ブッバロー）」か「BAZOOKA（バズーカ）」のガムを購入した12歳以上（18歳以下は親の同意が必要）で、アルゼンチンの身分証明書を所有している人。 |
| 目的 | 販売促進、顧客情報収集 |
| 内容 | 対象のガムを購入しガム風船の画像を撮影、公式HPで会員登録をした上で画像を送信。各週一番大きな風船を作った人に商品が当選。 |
| 対象URL | https://elglobomasgrande.com/（※現在ページはありません。） |
3.応募へのきっかけ
ある日「面白いキャンペーンはないかな～」とネットサーフィンをしていた時の事、このような記事を発見！！
何やらアルゼンチン国内で有名なガムでキャンペーンをしている様子。
ざっと見てみると「ガム風船を作ってキャンペーンに参加」という一風変わった内容のキャンペーン。
「これは応募しなければ！！！」といつもの様に使命感が湧いてきてしまった筆者は、早速記載されているキャンペーンの公式HPをチェックしてみました。
4.公式HPを早速チェック！
4-1.トップページ
こちらが公式HPのトップページ。
- 応募する
- ギャラリー
- テレビCM
- 当選者
- 約款と詳細
の5つのタブと「ツイッター」「フェイスブック」へのリンク、また当選商品のイメージ画像。何やら「アメリカ・オーランド旅行」や毎週「タブレット」や「ロングボード」がゲットできる様です。
ガム風船のイメージの上には「TORNEO DE GLOBOS（トルネオ・デ・グローボス）=風船トーナメント」と記載されています。
下にスクロールしていくと…
テレビCMのリンク、その下には…
「今週の応募画像」が数枚ありました。
当選商品の内容や、イメージ画像からすると完全にティーン向けのキャンペーン…
三十路の筆者がこんなフレッシュなキャンペーンに応募するべきか若干の疑問を抱きつつ、かつ入念に各ページをチェックしてみました。
各ページのご紹介の前に、折角なのでここでテレビCMをご紹介したいと思います。
（出典：https://www.youtube.com/watch?v=H-JqROJ1h74 ）
4-2.「ギャラリー」のページ
「GALERIA（ギャラリー）」のタブをクリックすると出てきたのは特大風船を作った人の応募画像！
「え～～風船を作ってる顔を公式HPで公開ですか…私の場合それは絵的にキツイと思いますが…」と若干応募をやめておこうかと思ったほど気分が落ちましたが、
よく見てみると全員ではなくガムで顔が隠れている写真ばかり。
誰とは特定されないものばかりだったので少々安心しました。
4-3.「COMPETIDORES（競争相手）」のページ
こちらはこのキャンペーンに応募した人の顔写真や画像が紹介されていました。
勿論中には画像をアップしていない人もいますが、何やら応募の際に写真をアップしなければならない様子…。
一体どんな応募の内容なのか疑問に思いつつ、どんどん先に進んで行きたいと思います。
4-4.「GANADORES（勝者）」のページ
このページでは「今週の勝者」が紹介されています。
今週の勝者？！今週の当選者ではなく？！何なの、このキャンペーン…詳細が不透明過ぎるため、詳細と約款のページを入念にチェックしてみることにしました。
4-5.「キャンペーンの詳細と約款」のページ
こちらにはこのキャンペーンの詳細や応募方法、またアルゼンチンの宝くじや抽選に関する法律が記載されていました。
このページで分かった事は…
- 12～18歳でも親の同意があれば応募可能
- キャンペーンの応募期間は2016年8月1日00:00～2016年9月25日23:59
- テレビCM
- 応募に必要な個人情報項目
の下に一番重要な項目が書かれていました。
このキャンペーンはよくある抽選ではなく「ガム風船のトーナメント戦」という事。
開催期間8回に分けて予選トーナメントを開催、8回というのは開催期間が8週間という事から算出されています。
8月1日（月）から1週間づつカウントして、毎週2名づつその週の勝者を選定。
開催期間中に合計16名のファイナリストを選定して、毎週公式HPで発表します。
最終選考は10月16日15:00にブエノスアイレス市内の指定場所でファイナリスト16名全員参加の決勝トーナメントを開催、1位～3位を見事ゲットした人に更に商品を贈呈する…といった内容。
キャンペーンというよりも、本当にガム風船の大きさ比べコンテストですね！
ちなみにファイナリストの最終トーナメント会場までの交通費は実費、未成年の場合は保護者の同伴が強制されています。
商品は毎週選定されるファイナリスト2名の内、1位に「サムスン社のギャラクシータブレット（合計8名）」、2位に「ロングボード（合計8名）」をプレゼント。
更に後日開催されるファイナルトーナメントで1位に輝くと「アメリカ・オーランド旅行（大人2名・子供2名をご招待）」、2位には「電動スケートボード」、3位には「4輪ローラースケート」をプレゼント。
といった内容でした。
ちなみにこの「詳細と約款」ページを見ない限り、絶対にこのキャンペーンの主旨は分かりません！！！
このキャンペーンの調査を行っていて分かった事は、毎年同じ名前のトーナメントが開催されているという事。
毎年挑戦している人なら分かると思いますが、キャンペーンの公式HPを少し見ただけでは分からないと思います…。
4-6.ツイッターの様子
【公式ツイッター：https://twitter.com/bubbalooarg/status/633705254949908481 】
ツイッターのページはトップの画像はキャンペーン色になっていましたが、最新情報は一切更新されず。
ちなみに1年前にも同じ名前のキャンペーンが開催されていたようで、2015年のキャンペーンの情報はほぼ毎日のように更新されているのに今年は全くなし。
とても不思議ですが、2016年度のキャンペーンではツイッターに力が全く入っていない様子でした。
4-7.フェイスブックの様子
【公式フェイスブック：https://www.facebook.com/BubbalooArgentina/# 】
情報が全く更新されていなかったツイッターとは打って変わり、フェイスブックの充実ぶりが素晴らしい！！
3日に1回は情報が更新され、イベント告知のタイムラインの中には「いいね！」が1万越えの物も！！！
この効果はフェイスブックを駆使する世代ならでは！！
各動画やテレビCMは1万～5万の再生回数を叩き出していました。
ちなみにアルゼンチンの全人口は約4500万人、日本の人口の約1/3です。それでこの再生回数を叩き出しているという事は、日本で例えると単純計算で3万～15万回の再生回数？！ティーン世代、恐るべし…。
筆者がテレビCMを見かけなかった理由として、キャンペーン告知の重点をフェイスブックに置いているからなのかな？とも思いました。
5.早速応募してみましょう！
さて、トップページの「PARTICIPAR（パルティシパール）=応募する」を押すと表示されたのはこの「ログイン」画面。
最初に個人情報の登録をしないと応募ができない模様。
「フェイスブックで始める」とのボタンがあるので、ページを持っていればリンクが出来るようです。やはりここでもフェイスブック大活用ですね！
また事前に登録をしている人はこの「メールアドレス」と「暗証番号」で何度でも応募が可能、まだ登録をしていない人は「登録」から必要事項を入力します。
何度も応募するなら、このように最初に登録しておく形だと後々の手間が省けていいですよね！
筆者はまだ会員登録をしていないので、「登録」ボタンを押すと…
応募に必要な個人情報を入力する画面になりました。
- フルネーム
- 住んでいる州（日本でいう”県”）
- メールアドレス
- 18歳以下の場合、保護者のメールアドレス
- 生年月日（日・月・年）
- 電話番号
- IDナンバー（日本でいうマイナンバー）
- 暗証番号
- 暗証番号をもう一度入力
- 好きな画像をアップ
と、この内容を入力します。
試しに「フェイスブックからリンクする」のボタンを押してみると、フェイスブックに登録している名前と画像が自動で入力された状態の同じ画面になりました。
必要事項を入力し、「入力完了」のボタンを押すと…
このような画面になりました。
どうしても筆者のお顔が公開されてしまうので、PCのカメラを指で押さえている為画像は真っ暗ですが、通常は自身の顔が映っています。
画面には「JUGA！（フガ！）=遊んで！」と大きな表示、シャッターを押すとガム風船の大きさを測る”物差しの画像”が表示される為、40cm程カメラから離れて撮影をするようにと注意書きが。
「お！そろそろガムの出番かしら？」と思った筆者は早速…
買ってきた「Bubbaloo（ブッバロー）ガム」のブドウ味をとりあえず1つ食べてみました。
ガムの中にはトロっとしたフレーバーが仕込まれていて美味しい♪
ちなみに価格は1つ2ペソ（約13円）でした。（1ドル=100円=15アルゼンチンペソで計算）
筆者はキオスコで目に入ったBubbaloo（ブッバロー）ガムを購入しましたが、勿論「Bazooka（バズーカ）」ガムでも参加はOKです☆
しばらく嚙んでみてガム風船を作ろうとしますが…ま～これが難しい事！笑
撮影ボタンを押してもいいタイミングで風船が作れないっっ！！！何度挑戦しても無様な姿が撮影されるばかり…
きっとティーン世代なら「キャーこんな写真あり得ないんだけど～」等と言いながらグループで楽しみながら撮影をするのでしょう…年代の壁を全面に感じながらもなんとか撮影をし、画像を送信しました。
その画像は…ここではご紹介できない放送事故的レベルなので割愛させていただきます。
送信ボタンを押すと再び撮影をする画面が表示されたので、きっとあの無様すぎる筆者のガム風船写真は送信されたのでしょう。
「本当に応募できているのかな？？？」と思い、「競争相手」のページに行ってみると…
お、いました！この海の赤いドレスの画像は筆者です！（名前を黒で塗りつぶしてあります）
という事は、ちゃんと問題なく登録されて、ガム風船の画像もちゃんと送信されているってことですね☆
6.このキャンペーンに応募してみて
このキャンペーンに参加してみて一番感じたのは、ティーン世代をターゲットにしている為、グループでワイワイと楽しみながら参加ができるキャンペーンだという事。
きっと学校の放課後やお昼時間などにティーンたちはスマホ片手に盛り上がる事でしょう。
特に印象に残った事は、一度自分の個人情報を入力しているので、後日また別のガム風船トーナメントに挑戦する時にいちいち個人情報を入力しなくていいので気軽にまた参加ができるという事。
またファイスブックの充実ぶりと、動画の再生回数や”いいね！”等の反応が素晴らしいと思いました。
少し気になったのは、ガムに付いているバーコードやキャンペーンコードを入力する訳ではないので「似たようなガムなら何でもいいのでは…」という疑問が残ってしまった事。
競合他社のガムで参加されて商品ゲット…何だか腑に落ちないですよね。
キャンペーンの主旨が「楽しむ」や「ブランド名の認知」という事であればいいと思うのですが、「包み紙の裏に簡単なコードをプリントしておく…等の対策を取っていれば販売数はもっと伸びるのでは？」と素人ながらに思った次第です。
そして本当に大変だと思った点は、本当にガム風船を作るのが難しくて（筆者が下手なだけかもしれませんが）撮影時間がとてもかかるという事。
そしてガムをしばらく噛んでいない三十路の顎は、2日間物を食べるのが厳しい程の筋肉痛になりました。笑
筆者の無様な写真はトーナメント敗退している事は明らかですが、万が一ミラクルが起きて今週の2位までに入賞していたら…10月に開催される決勝トーナメントの様子も含めてこちらでご紹介させていただきたいと思います☆
このようにライフエスコートでは、日本にとどまらず世界で実施されているキャンペーンの実態を調査し、オムニチャネルキャンペーンを検討されている企業様へ最新の情報をメールマガジンにてお届けしております。
また、実際にキャンペーンを行うにあたって、どのチャネルでどのようにお客様と接点をもつべきなのか、さらにどのようなキャンペーンがお客様の気持ちをワクワクさせるのかなど、弊社では多くの事例をもとに御社に最適なご提案をさせて頂きます。
是非、オムニチャネルキャンペーンをご検討の企業様は、ライフエスコートへお気軽にご相談ください。
株式会社 ライフエスコート
東京港区芝1-14-11 芝明月ビル6F
TEL:03-5765-6960 FAX:03-3452-0966
Email：info@life-escort.co.jp
平日 9：30～18：30
ホームページ：https://www.life-escort.co.jp/
0
0
0最新のECトレンドを
プッシュ通知で
購読しよう
